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べる一家のゆっくり黒い砂漠。

SS貼っつけるだけの超ゆっくりぷれい日記。

 

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蒼空を舞う豪雷 前編 

切り立った崖、広がる赤銅色の乾いた大地。
谷間を窮屈そうに吹き抜ける風が時折、突風となって狩人の行く手を遮る。

これまで見たこともない植物。
クーラードリンクが必要なほど暑くもなく、ホットドリンクが必要なほど寒くもない。
ただ、気になるのは乾ききった空気が少々喉の潤いを奪うことくらいだ。


ここは峡谷。ボマーズ海賊団の三人は今、この地に降り立っていた。





この話は以前ボマーズブログで書いたものですが、
当ブログに載せるにあたり一部手を加えた部分もあります。
そもそもの始まりはハンターズギルドからの依頼にあった。
ボマーズ海賊団はいつものように航海し、時には狩猟に赴き、
普段と別段変わらぬ生活を送っていた。それがつい先日の事、
ギルドマスターから直接話しがあると、三人はドンドルマにある酒場へ呼び出されたのだ。


ボマーズ海賊団は海賊とはいえ、ギルドに雇われた一つの猟団である。
海賊稼業を生業としているものの、近海を荒らす密漁船や、
多く繁殖しすぎたガノトトスなどを狩るなどの、いってみれば、
ギルド公認の海賊なのである。
当然ギルドマスターから直接呼び出されたとしても不思議なことではない。
久しぶりにギルドマスターから呼び出されたとあって、ベルメールはタダ酒が飲めると、
意気揚々と船員二人を引き連れて酒場へと出かけたのであった。


酒場へ入ると、いつものようにギルドマスターはカウンターの上で、
長いキセルをふかしながら座っている。ギルドマスターはとても背が低く、
椅子に座ったのではカウンターまで手が届かないのだ。


ベルメール「よォ、久しぶりだなァじーさん!」

ギルドマスター「おお、やっと来よったか、待っておったぞ」 

ギルドマスターはキセルの灰を灰皿にトントンと捨てるとカウンターの上に立ち上がって手を振った。


ベル「なんだ急に呼び出したりなんかしてよォ。」

けげんそうな顔だが話し声は明るい。

マスタ「ほっほっほ。急に呼び出すのはいつもの事じゃろうて」

ベル「ハッ、違いねェ。んでなんだ話ってのは。」 ギルドマスターの前にある椅子にドカっと腰掛けた。

マスタ「うむ。こないだオヌシら、この酒場で酔って暴れたじゃろう?半壊じゃぞ?
    いやアレはもう全壊と言ってもよかろう。今でこそ元通りに直っておるが、
    修復するのに三ヶ月かかったのは知っておろう。おかげでその間み~んな外にテントを
    張って酒を飲んだよのぉ。」

ベル「なァんだよ、その話かよ。悪かったよ、ほらこの通りだ」 
   
普段滅多に人に頭など下げはしない人間だったが、きっちり斜め45度に頭を下げた。

マスタ「なんじゃ気持ち悪いのぉ、じゃが今回の件に関してはワシもかばいきれんのだ。
    コレが最初じゃないしの。大長老も怒髪天じゃ。ワシの座っておったカウンターも壊しよって、
    酒は全部パーじゃったし、そもそもオヌシが酒樽と見せかけて大タル爆弾なんぞ
    持ち込んだりするもんじゃから・・・!」

ベル「あーーー!わかったわかった!」

ギルドマスターの話はまだ終わりじゃなかったが、耐え切れずに割って入った。
元々気の短い性格なのだ。

ベル「わぁかったよォ、アレだろ?ゼニーだろ?まァ今回が何回目だっけ?
   忘れちまったけど金払やァいいんだろ?ったくせっかくタダ酒飲めると思ってきたのに
   そんな話かよ。ケチくせェなァ、んで一体いくらなんだ?修復費はよォ~」 

おもむろに懐からクレンザイトを加工して作った煙草ケースを取り出して、
「マスター、火」と言わんばかりに煙草を口にくわえ顎を突き出した。

マスタ「オヌシもその口の悪ささえなければ美人なのにのぉ・・・」 

マッチを擦って火をつけながら言った。ベルメールは女である。女海賊なのだ。
ブロンドのロングヘアーに目は猫の様に少しツリ上がり気味だが
鼻筋も通っていて、いわゆる美人であった。

ベル「うっせェよ!!なんだ金はいらねェんだな?よし帰るぞじゃーな!」

頬を赤らめながら、アリーナまで聞こえるかと思うほどの大声で怒鳴った。 
酒場では昼間に狩りを終えたハンター達が大勢で飲んで賑わっていたがその大声で全員が振り返った。

「すみません皆様、お騒がせしてしまって。なんでもありませんのよ」 

そう丁寧に謝ったのは同じくボマーズの船員さくらだった。
ベルメールとは全く正反対のいわゆる由緒正しき乙女といえばイメージは伝わるだろうか。
とにかく彼女のおかげもあってかなんとかその場は収まった。

マスタ「ウォッホン!、そうじゃ、ゼニーじゃ。額を聞いて腰をぬかすなよ。 
    単刀直入に言おう。1000万ゼニーじゃ」 

ベル「ちょ・・・!」

また大声を出しそうなのがわかったさくらは慌ててベルメールの口を塞いだ。
わかったよとばかりにさくらの手を払って、煙草を一服してから話した。

ベル「あのよォじーさん、わかるだろ?あたしらがそんな金もってねェ事くらい。
   なんとかならねェのかよ?」

マスタ「ああ、十分承知しておる。そこでじゃ、ここからはくれぐれも人に話してはならんぞ?
    どうも未開の地、つまりは新たな狩場が見つかっての。
    そこで未確認の生態系が存在するらしいとの事なんじゃ。そこへ行って調査してきてくれんか。
    報酬は1000万ゼニー。どんな新たなモンスターがでてくるやも知れぬ。
    危険な仕事じゃがどうじゃ?悪い話ではなかろう?」

「まじっすか!?じーちゃん!俺絶対行くっす!」

突然話に参加したのは船員のナカジだ。
普段は寡黙だが酒が入った時と狩りの時は急に人が変わってしまう青い短髪の若者だ。
ナカジは目を輝かせてギルドマスターを見つめた。

さくら「待ってください。我々の猟団は今たったの三人しかいないんですよ?
    ロビンさんは三ヶ月前のあの日以来ずっと行方不明だし、もともと船長は不在だし、
    そもそも一度も私は姿を見たことないですし・・・って今はそんな事いいんですが・・・
    とにかく!そんな危険な依頼、私はちょっと・・・」

ロビンという人物はボマーズ海賊団最年長のハンターだ。年齢は50過ぎだが、
武器の中でも、もっとも重量クラスにあたる大剣を得意武器としていた。が、
ある航海の途中で嵐に巻き込まれ、その時以来、行方不明になっているのだ。

船長は不在といったものの、ベルメールは昔さくらとナカジに出会う前に航海を
ともにしていた事があり、彼もまたある時から行方をくらませている。


ベル「・・・いいぜ。受けるよその依頼。」

 うつむいたまま答えた。

さくら「ちょっとベルメール!本当ですか?本気ですか?!死んでしまうかもしれませんよ?」

 石橋もたたいて渡らない程の心配症のさくらはベルメールの言葉が信じられなかった。
そして、本当に全員の身の安全を考えて言っていることをベルメールは知っている。
ベルメールは時々このやさしさに本当に癒される事があった。

ナカジ「んだ~、絶対受けるべきだって!新モンスターなんてJET爆破してやるよ!」 

完全に酔っ払ってはいるが、ベルメールは時々この天真爛漫とでもいうべきか、
そのキャラクターに救われる事があった。
 
ゆっくりと顔を上げるとカウンターの上にはさっき火を点けた煙草が
灰皿の上で只の一本の灰になっていた。
ベルメールはもう一本、煙草に火を点け、大きくに吸い込んだ。

「くくッ、こいつらだったら絶対大丈夫だ」 

そう思ったが口には出さずに煙を吐き出した。

そしてやはり自分自身が一番興味があったのだ。
ハンターという職種の人間は大抵そうだが、新しい狩場。新種のモンスター。
これに興味がわかないはずがない。船員は一人欠員しているが、信頼できる仲間がいる。
断る理由などどこにもなかった。

さくら「ベルメール、何ニヤニヤしてるんです?」

本当に不思議そうな顔をしてベルメールの顔を覗き込んだ。

ベル「なんでもねェよ、あっち向いてろバカ。じーちゃん、依頼は確かに受けたぜェ。
   とびっきりの報せを持って帰ってくるからマイトレのねーちゃんとでも遊んで待ってなッ」



これが今回の依頼の始まりだった。

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